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その壱・テナント数が多い へ

その壱ではテナント数の多さを語りましたが、テナント数が多ければ当然その従業員も多く、またお客さんも多くなるのが当然です。

まぁ我々の給料は何処から出てるんだと言われれば、テナント様の払っていただくテナント料諸々であり、そのテナント様はお客さん来なければ儲からないわけではございますが、人が多く来る施設というのは何かと大変なのです。

と、いうわけで

その弐・人が多い

建物内に人が多いと、我々ビルメンにとっては、色々と制限が多くなります。

人が多く通行する場所では、あまり大掛かりな作業は出来ないので、夜間閉館後の作業に回さざるをえません。

それでなくてもビルメンの仕事は閉館後に何かとバタバタします。
昼間は止められない機械を停止して点検したり、大きな音・振動、強い臭気(溶剤を使う塗装、排水など)を伴うような作業は夜間しか出来ないからです。

昼間に出来ることが少なければ、それだけ夜中に仕事が集中しますので、多忙となります。

また建物内に人が多い=設備の使用頻度が多い=故障率が上がるという問題もあります。
お手洗いの前に長い列が出来ていたりするのが一番分かりやすいかと思いますが、一般のオフィスビルでは想像も付かないような過酷な消耗をするのが商業施設の設備なのです。

機械の偶発的故障というのは、一般に「何万回に1回」などの確率論ですので、使う回数が大きければ大きいほど故障の確率が上がります。

また消耗の進んだ部品は使用回数を重ねれば重ねるほど故障率が上がっていきますので、これもやはり故障の絶対数が多くなるのです。

あと床や壁、ベンチ、扉といった類も人が多ければ多いほど劣化が早いです。
カーペットのほつれ、床タイルの割れ、扉の建て付けなどなど。

人が多い=ビルメンが忙しくなるというのが常です。

第三者・人的要因のトラブルが増える

設備のトラブルのうち人に起因するものを人的要因トラブル、そのうち自分達のミスや手違いでないものを「第三者要因」などと呼びますが、人が多いということは当然それが増えます。

まず定番中の定番としましては「水まわりの落し物」、これ、意外と多いんです。

洗面台に指輪やネックレスを落としたというのが管理人の経験では一番多かったですね。この場合、洗面台の下にあるトラップと言われる部分を分解して取り出すことになります。

あと商業施設故に多いのが「子供のイタズラ」。

押しちゃダメと言われても、そこにボタンがあれば押してしまうのが子供というもの。
非常停止ボタンから通報ボタン、時に火災用設備のボタンまでお子様方は色々なものを無邪気に押してくださいます()

しかしあくまでも「ボタンが押された」あるいはその結果として何かが停止・作動したという事実しか中央監視装置には表示されませんので、自分達の担当設備で通報が上がった以上は対応しないわけにはいきません。何故?は二の次です。

ちなみに・・・子供が間違って何か「あっ、これ押しちゃいけないやつだ」っていうのを押してしまった場合、親御様は少し離れたところでいいので警備員かビルメン(作業着着てます)の到着をお待ち下さい。
(大体、警備のが早く来ます。彼等は巡回や立哨で館内各所にいますので)
そして、こっそりで構いませんので「子供が押してしまいました」と御申告ください。
それだけで我々はいらぬ不具合の可能性を100%排除出来るので精神的にだいぶ楽なのです。