Pocket

ビルメンには俗に「ハズレ現場」「過酷現場」と言われるものが存在します。

同じ給料なのに、こんなのやってられるか!
(ノ`△´)ノ ┫:・’∵:.┻┻:・’.:∵

と、思わずちゃぶ台ひっくり返したくなるような、そんな現場です。

その1つが「大型商業施設」。
飲食店やらブランド店やら、色々テナントの入ったタイプの建物ですね。

「えー人気の施設じゃないですか」
とか
「オシャレな建物なのになんで?」
とか
言われますし、求人でも
「話題のあの人気商業施設を裏から支えるやりがいのあるお仕事です!」
とか綺麗事ぬかs(ゲフンゲフン
注目を集めやすい言葉を使っていますが…
ビルメンにとっては大凶よりもヤバいキングボ○ビー級の代物なのです。

管理人及び同僚の体験談を元に、何が大変なのか語っていきます。

個別の施設名出すのは流石に諸々問題がありますので、ご勘弁を。
(意外と狭い業界なので)

その壱・テナントさんが多いのが辛い

大型商業施設には規模にもよりますが、かなりの数のテナントさんが入居しています。
テナントさんというのは、ビルオーナー、言わば「大家」にお金を払って建物の一角を借りている「お客様」です。

最近の商業施設はバブリー全盛な頃の1フロア丸ごと1社で!ではなく、細分化して数で勝負という傾向が強いのは、恐らくは趣味趣向の多様化、リスクマネジメント(リスクの細分化)という点から見れば合理的でしょう。

・・・が、ビルメンからすれば店舗数が多い=「お客様」が多いのです。

例えば10階建のビルを1フロアずつ10社が借りてるなら、我々は10社の担当者と作業の調整やらなにやらすれば済みます。
それを1フロア毎に細分化されれば、それだけ連絡相手が増えますので、連絡相手が増える=それだけ管理能力が必要だし、手間が増えるというのはお分かりいただけるかと思います。

特に全館に影響が出るような停電・断水などの作業は、各テナントの都合で日程調整が毎度難航します。

また当然、各テナントさんからは連日
「ブレーカー飛んだんですけど!」
「水道が使えなくなったんですけど!」
「エアコンの効きが弱くて、お客さんからクレーム来てるんですが!」
「シャッターが開きません!」
設備に関する修繕以来・相談・お叱りの電話がガンガン飛び込んできます。
(それ、うちに言うことですか?っていうのも相当数含まれるのは内緒)

実のところ言うと、商業施設においては「管理財産区分」が決まっており、テナント側の設備はテナント独自の管理になっているのです。
しかしあくまでもBtoB、会社と会社の決め事なのでテナントでも店長クラスしか把握していない事も多く、現場スタッフのオシャレなお姉さま達には縁の無い話でございます()

またビルオーナー&ビルメン会社上司’Sからは「現場も見ないでテナント設備の不具合だと決め付けて、ビル側の不具合だったら信用問題!つべこべ言わず見に行け!」と熱いエールのお言葉()を頂きます。

何より一番身近にいる「便利屋」みたいなものなのですからね。まぁ本当にテナント側設備の不具合で「実作業」を伴った場合は作業工賃頂きますが。
現場行っただけ、軽微修繕作業くらいだと「会社のお付き合い」ということでなぁなぁになってしまうのです(その分の負担が現場に来ます)

移動するたびに測定器やら工具を持って広い館内を動き回らないといけませんので、まぁ大変です。

ついでにビルメンの仕事において「メーター検針」という電気料金や水道料金を測るメーターのチェックもあるのですが、基本的にテナント毎にメーターがあるので、テナント数多→メーター多→仕事多いのパターンとなります。

テナント数が多いなら、ビルメンも多いのでは?

と思った方、是非ともアラブの石油王とお友達になって、ビルメンに優しいビルオーナーさんになってください。元同僚も誘って全力で仕事致します。

冗談はさておき、ビルメンの人員見積において「テナント数」というのは勘定に入らないことが多いのです。
よくSEの見積が内容にそぐわない人月計算やってプロジェクト大炎上と言われますが、ビルメンの場合は設備の数や床面積を見積根拠にする慣習があります。
「この広さの建物で、この設備規模なら常駐○人必要」
って感じなのです、ざっくり言うと。

あと、今は何処も収益にこだわりますのでね。
「点検業務を効率化し、少人数でもお客様のご要望にフレキシブルに御対応致します()」
です、はい。
但し、その「点検業務の効率化」が現場レベルに丸投げされているのが現状ということは言うまでもありません。