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テナント数が多い!→その壱

人が多い!→その弐

大型商業施設がビルメンの過酷現場と言われる所以、実はまだまだあります。

それは「飲食店」の存在。

オフィスビルなら飲食なんて、せいぜいカップメン流しに捨てられて詰まるくらい(これはこれで嫌ですけどね)ですが、飲食店があるとビルメンの過酷度はグンと上がります。

その参・飲食店があるから辛い

ここでいう「飲食店」とは、調理設備などを備えて専門の調理スタッフもいるようなものをイメージしてください。

一般に飲食店があると

排水用のグリストラップ・排気用のグリスフィルター・下水道放流用の除害設備(建物規模による)・都市ガス設備(業務用厨房のオール電化はあまり無い)・厨房用フード消火設備など

飲食店ならではの設備が大量に増えます。
そして、それぞれがかなり面倒な内容です。

ここでは例として排水に関する設備を説明しましょう。

グリストラップとは各調理場で排水から油を分離するものなのですが、定期的にバキュームで溜まった油を除去してやらないとなりません(大体、1ヶ月か2ヶ月に1度)

小さいところならハンドバキュームで出来るのですが、大型の厨房ともなるとバキュームカーを手配する必要があります。
(ビルメンの対応範囲を超えてるので、専門の業者に発注します)

当然、音と臭いが凄いので夜間作業になります。

しかし、グリストラップはあくまでも補助的な役割で、実際は排水管へ油脂が混入します。なので定期的に排水管内部を綺麗に洗ってやらないといけません。

「厨房配水管清掃」と呼ばれる作業で、消防ポンプ車に積んでるようなポンプを載せた専用車両と配管清掃専門の業者を呼んで、高圧ホースを配管に突っ込んでこびりついた油脂を強引に剥がしていくのです。

家庭用高圧洗浄機を超える圧力で、1分間に50~100L(家庭用のは1分に10Lもいきません)の水を放水する能力がありますが、これだけのパワーでも綺麗に落とすには熟練の腕が必要となります。

それくらい大変な作業なのです。

他にも突発的に詰まったときはバキュームクリーナーとトーラー(長いワイヤーの先にドリルみたいなビットがついてて、手元のハンドル回すと配管内を掃除できる道具)で応急対応することもあります。

なお管理人はビルメン生活で一度、油脂の閉塞があまりに強固で高圧洗浄車の最大出力でも歯が立たず「これ、配管盛り変えた方が早いっすよ・・・」という事例にも遭遇した事があります()

 

他にも排気ダクトを定期的に清掃しないといけなかったり、臭いの問題が度々発生したり、とんでもない電気器具の使い方してしょっちゅうブレーカー飛ばしてくれたり。

飲食店があるだけでビルメンの激務っぷりは跳ね上がるので、それが沢山入居してる商業施設の管理が如何にヤバいかはご想像にお任せいたします。