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ビルメンの日常業務の1つ「残留塩素濃度測定」。

試験管の中に水を溜めて粉末入れるとピンク色に染まるアレです。

さて、残留塩素ですが2種類あります。

「遊離残留塩素」

「結合残留塩素」

大体、遊離残留塩素測定やっているところの方が多いと思いますが、そもそも遊離と結合だと何が違うのか、解説していきます。

遊離残留塩素

遊離残留塩素の「遊離」とは「離れて漂っている」という状態。

何が漂っているかというと「次亜塩素酸」または「次亜塩素酸イオン」。

いわゆる「塩素」とビルメンで呼んでいる緑っぽい液体は次亜塩素酸ナトリウム(Na Cl O)水溶液と呼ばれるものです。

この水溶液中に含まれる「次亜塩素酸(H Cl O)」と呼ばれる成分が非常に強い消毒・殺菌作用を持ちます。

遊離残留塩素測定とは、この次亜塩素酸、またはイオン化した次亜塩素酸イオンと反応する試薬を入れて、その量を確かめるという作業です。

結合残留塩素

結合残留塩素は、その名前の通り残留塩素が何かと結合した状態。

一般に水中には微量のアンモニアが含まれています。

これは自然界の水を浄化して使うという水道の仕組みにおいては、アンモニアを簡単に除去するのが難しいため。
ちなみに東京都水道局など、オゾンによる高度浄水処理を導入してる水道事業者ではアンモニアはかなり取り除かれるようです。

その為、投入された次亜塩素酸ナトリウムは徐々に水中で反応を示し、結合残留塩素=モノクロラミンと呼ばれる成分に変化します。

結合残留塩素とは、このモノクロラミンのこと。

ちなみにいわゆる「塩素の臭い」「プールの臭い」と呼ばれるのは、このモノクロラミンの臭いです。

実は「塩素」ではないんですね。
東京都などの高度浄水処理導入で「塩素の臭いが減った!」というのは塩素そのものの投入量が減ったのではなく、アンモニア等が除去されたことでモノクロラミンが水中で生成されなくなったということなのです。

さて話が脱線しましたが。

結論を書いてしまうと

ビルメンの範疇においては遊離残留塩素だけ考えればいいです。

そもそも結合残留塩素を測るには、専用の試薬が必要です。
遊離残留塩素用の試薬で結合残留塩素は測定出来ません。

たまに「遊離残留塩素っていうのは自然な状態で測るんだ」とか言って試験管を振ると文句言ってくる勘違い爺もおりますが。

遊離残留塩素の試薬を入れてる限り、振ろうが逆さにしようが遊離残留塩素の値しか出ませんのでご安心を。