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ビルメンに限らず、どうしてもシフトが変更になったり、休日が出勤になったりということは社会人である以上完全には避けられません。

さて、休日に出勤した場合、その処理方法として

  1. 休日の労働時間分を丸ごと時間外手当として貰う
  2. 1日出勤した代わりに、他の1日を休みにしてもらう

この2パターンがあります。

一般的には②のパターンが多いのではないでしょうか。

何故企業がこのパターンを好むのかというと「振替出勤の日は休日手当を払わなくて良い」という決まりになっているからです。

少し不思議な気もしますが、振替出勤というのは「出勤日と休日を入れ替えた」ことになるので「出勤日に普通に出勤した」扱いなのです。

・・・が「振替休日があるから、休日手当はもらえない」と会社から言われている貴方。

本当にそれは「振替休日」ですか?

振替休日とは

振替休日とは先ほども書いたとおり「出勤日と法定休日を入れ替える」ことです。

これについては労働局より

  • 前日までに通知すること
  • 振替休日の日を特定すること
  • 出来るだけ近接した日とすること

などの条件が示されています。

逆を言えば、これに当てはまらないものは振替休日ではないのです。

よくあるパターンで

「悪いが明日、出勤して!休日は今度、別の日に用意するから!」

と休日を後から付ける約束で休日の出勤を頼まれるケースがありますね。

これは「振替休日の日を特定すること」の原則に反します。

代休とは

振替休日と似た制度で「代休」があります。

しかし代休については実は法的な縛りが無く、あくまでも会社(使用者)と労働者の間の約束事として扱われます。

つまり代休を取れないということだけでは、労基法云々には抵触しないのです。

しかし休日労働の対価として代休を与えられる場合には、振替休日と違う点が1つあります。

休日手当が発生する

ということです。

振替休日と代休
給料の違い

計算を単純にするために、1日勤務を8時間で1万円として計算しましょう。

とある法定休日で休日出勤した場合

代わりの休日が振替休日扱い
→勤務した日は「通常出勤の労働」なので1万円のまま

代わりの休日が代休扱い
勤務した日は「休日労働」の扱いなので1万3500円以上
(休日手当35%)

かなりの金額差になりますね。

また仮に休日労働で深夜業の扱いになると、休日深夜手当として60%の割増が認められます。

一晩の勤務で相当な金額になることは言うまでもありません。

注意点

さて、この振替休日と代休の考えですが幾つか注意点もあります。

①週休2日制の場合

そもそも労基法は「1週間に1日の休日が必要」としか定めていません。
これを「法定休日」と言います。

休日労働とはあくまでも法定休日に働く事を指し、それ以外の休日に働く事を休日労働とは扱ってくれません。
この点、会社も就業規則を工夫しており「○曜日が法定休日」とは書かずに「○曜日と○曜日を休日とする」とか「週に2日の休日を付与する」などと書いています。
こうすることで週休2日のうち、どちらかを出勤させても「あれは法定休日の勤務じゃありません。あの日は法定外休日」ですと言えるのです。

ただし休日は1日でも良いのですが、1週間の労働時間は40時間以内と決まっています。

仮に月~金まで1日8時間働いて既に40時間に達した状態で土曜日に出勤すれば、それは休日出勤ではなくても「時間外労働」となり、8時間分の時間外労働として25%の割増賃金を要求できます。

②変形労働時間制の場合

変形労働時間制の場合には1週間や1ヶ月単位の労働時間として決められています。

但し、事前に定められた法定休日に出勤して、先の振替休日の原則を満たさない場合には休日労働扱い。
法定休日の出勤ではないが、働いた結果1週間の労働時間が事前に定められた上限を超えた場合には時間外労働扱い。

 

各会社毎に色々な事情があると思いますので、自分の会社の法定休日はどのように決まっているかなど、今一度、就業規則を確認してみることをオススメします。