Pocket

ビルメンという仕事をやっていると、いわゆる大手外食チェーンとか、フランチャイズ系の飲食店が嫌いになる人が少なからずおります。

何故かというと「トラブルの元だから」、そして仕事で嫌な思いをする頻度がぶっちぎりで多いからなのです。

飲食店とビルメン

ビルメンの中でも、いわゆる複合施設や商業施設に配属された場合、飲食店とはテナントとして関わる事になります。

飲食店、特に「重飲食」と言われる店舗は、日頃から空調や衛生(特に排水)のメンテナンスが欠かせません。

調理の際に生じる油はダクト内に蓄積するので、火災防止の観点からこれを定期的に清掃しなければいけなかったり、排水管もこまめな管内洗浄を要します。

ビルにより多少違いはありますが、一般にテナントと契約する時には「設備管理区分・責任境界線」を設けるのが一般的です。
ビルオーナー側の責任で管理する部分を「甲」、テナントの責任で管理する部分を「丙」と呼んだりします。
大体リースライン(テナントが占有する部分)で区切ったり、集合管は甲区分、そこから枝分かれした先はテナント区分にしたりすることが多いです。
アパートやマンションのエントランスや廊下は共用部、部屋の中は占有部と言いますよね、あれと同じです。

で、先ほども書いたとおり飲食店が営業するには普段から定期的なメンテナンスが不可欠なわけですが、テナント側の丙設備をまともに管理してくれるのかというと・・・

正直、やってくれないところがほとんどです。
グリストラップ(厨房排水の油脂分を取り除くトラップ)が油まみれなんてこともあります。

で、まともに整備しないので、案の定

「水が詰まった!シンクから水が溢れてる!」

などとお呼び出し()を頂きます。

チェーン店にありがちなこと

この手のトラブルを起こす飲食店は、一言で言うと「ケチ」「がめつい」「守銭奴」、この辺の言葉を選ぶところでしょうか。

まぁそもそも金払いが良ければ、定期的に整備・清掃しているのでしょうが。

その割に営業できないことに対して、異常に高圧的な態度だったりします。
(悪いのは自分達であるにも関わらず)

バキュームやトーラー(ワイヤーで配管内をドリルみたいに貫通させる道具)で対応出来ればまだいいのですが、厨房から流れ出た食べ物のカスや油脂類がヘドロ状に固まった排水管は一筋縄じゃいきません。
手作業で無理なら、馴染みの業者さん(甲分を作業してくれるところ)に高圧洗浄やら何やら持って来てもらうことになります。

高圧洗浄機の使用費+それを操作できるオペレータの人件費諸々足していくと諭吉さん10人以上の費用が掛かることもザラです。
定期洗浄とかにしてくれれば一晩で複数軒とか入れて、それらの費用を店ごとに割り勘でこちらも見積出せるんですがね。

で「とにかく早くやってくれ!」というから「見積は後から出しますけど、お支払い頂けますね?」と念押してるのに、支払いの段階になって大体モメます。

恐らくですが、店舗の責任者も決済権限がそれほど無いんでしょうね。
で、エリアマネージャーとかから怒られて、とばっちりがこちらに来ると。

ビルオーナーはビルオーナーで「テナントはお客様」の意識なので、波風立てることを好みません。
で、やはりとばっちりがこちらに・・・

結果、自分達の上前を削ったり、下請業者さんに泣いてもらう羽目になります。
下請さんも「お付き合い」ということで渋々OKしてくれますが、担当者同士だと「お互い、やってられないっすね・・・」というのが本音です。

 

と、いうわけでビルメンやってると、こういった事情からチェーン店系の飲食店で嫌な思いすることが珍しくないのです。

ビルメンやるなら飲食店の無い建物に限りますね。